ちいさいしょうぼうじどうしゃ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
ロイス・レンスキー 文絵・わたなべ しげお 訳/福音館書店
消防士のスモールさんは、いつも消防署に待機しています。
出動のベルが鳴るとすべりぼうをすべり降り、
小さい消防自動車(ポンプ車)に乗り込んで、
鐘&サイレンを鳴らし走って現場に急行し、
ホースをのばして、消火栓とポンプ車をつなぎ、
「ほうすい かいし!」
2階に女の子が残されているとはしごをかけて助け出し、
屋根に穴をあけて天上から放水し、火を消します。
スモールさんと消防自動車の活躍が
やさしい文章で丁寧に描かれていて、
車の絵本なのに、とってもほのぼのした絵本です(*´▽`*)
そう、車のおはなしなのに、「人」を感じることができるんです。
以前ご紹介した「かじだ、しゅつどう!」とは違い、
スモールさん(人)が主人公。
お話はスモールさん中心で進みます。
周りの人(犬のティンカーも)の様子も書かれていて、
「おはなし」を読む感じです。
しかし、消防自動車の各部の名前や装備も図解されてあり、
心にくい!
絵は、白黒&赤とシンプルですが、かわいいあたたかい絵柄です。
日本での初版は1970年。
消防自動車の形が古いのも、いい味だしてます♪
ロイス・レンスキーさんのロングセラーの1冊です。
50ページ近くあり、文章も比較的多く、
「え、これが2歳からの本?」と実は敬遠していたのですが、
息子くんが消防自動車にはまり始めてから読んだところ、
大好きな一冊になりました。
この本を読み始めてから、ミニカーだけでなく、
掃除機にドライヤー、コンセント、ひも、おそば、ともかく長いものや、
ドライヤーのような、出口のあるものを、なんでもかんでもホースに見立て、
「ほうすい かいし!シュワー!!」とそこら中で遊んでいました。
我が家はそこらじゅう、火事(〃艸〃)
例えば赤いミニカーを指差し、「あ、あかいくるまが かじ!」、
積み木を指差し「つみきが かじ!」、
わたしの髪の毛を指差し、「ママのかみのけが かじ!」
(えええーーーなんで!)
などなど。
そして、放水後は「は~~~、きえた」と言っていました(*´▽`*)
読んであげるなら2歳から、自分で読むなら小学校初級向き、
長い間読むことができます。
短いお話では物足りないお子さんに是非!!!
比較するなら・・・
かじだ、しゅつどう (幼児絵本シリーズ)
こちらは、たんたんと事実を伝える、写実的な印象。
短い文章で、力強くて歯切れがいい!!
そして、今回ご紹介した
ちいさいしょうぼうじどうしゃ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
こちらは、「人」を感じることができる消防車のおはなしです。
どちらもおススメの消防自動車の絵本。
どちらも、納得のロングセラーです!