だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)
いとうひろし 作・絵/講談社

主人公のぼく、今よりずっと小さいころ
ぼくとおじいちゃんは、毎日のようにお散歩を楽しんでいました。

だけど、新しい発見や新しい出会いが増えほど
困ったことや怖いことにも出会うようになります。

そんな時、おじいちゃんが教えてくれた魔法のおまじないが
「だいじょうぶ だいじょうぶ」。

素晴らしい絵本です。
読んでいる自分自身にも、子どもにも
「だいじょうぶだいじょうぶ」は、
今の時代を生きるのに必要なおまじないだと思います。

もう一度言います。
本当に素晴らしい絵本です!!!

実は私、この絵本を最後まで読めないんです。
最後のページ、最後の一文を読むことができません。
涙があふれて読めないんです。
だから、子どもに読むときはいつも泣きながら最後の一文を読むのです。

私がこの「だいじょうぶだいじょうぶ」を知ったのは、
息子くんが年長の時、担任ではありませんでしたが、
お世話になっていた先生から教えてもらったのがきっかけ。
「泣いてしまって、どうしても最後が読めないんだけど、
本当にいい本なので是非お子さんに読んでほしいんです」と
この本を紹介してくださいました。

当時も絵本をたくさん読んではいましたが、
「泣いてしまって読めない本」なんて出会ったことがありませんでした。
あ、以前ご紹介した 「かわいそうなゾウ」は泣いて読めませんが。
しかし、この普通っぽい本(←変な言い方ですみません)で
「そんなことがあるのか?」と半信半疑だったんです。
しかしッ!!!

最後の一文にノックアウトでした。
我が子たちは、そんな私の姿を不思議そうに見ているのですが(^^;
それでいいんです。
大人の親の姿勢を伝えましょう!!

あ、別に泣けなくてもいいんですよー。
泣ける・泣けないじゃなくって、
この本は、本当に素晴らしいですから。

いとうひろしさんの絵がとても優しい。
文章も、心に染み入ります。
是非声に出して読んでほしい。
声に出して、子どもに聞かせてほしい。
そう思います。

生きていくうえでいろんなことがあるけれど、
きっと、だいじょうぶ。
子どもたちの心にこのメッセージが残るといいなと思います。

もともと本は小型の絵本ですが、
ロングセラーに応えて大型版も出版されています。
お値段も400円アップするだけなので、
小学校や幼稚園で読むときや、大きく楽しみたいときは、こちらがおすすめです。

大型版 だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)