よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし (レインボーえほん)
及川賢治・竹内繭子 作・絵/岩崎書店
表紙をめくった瞬間からお話が始まります。
よしおくん、牛乳ビンを倒してしまって牛乳がこぼれるんですが、
そのこぼれ方と言ったら尋常じゃないっ!!
どくどく牛乳がこぼれます。
ページをめくると、やっとタイトル。
(このページ構成にも度肝を抜かれます(笑))
朝ご飯のチョコレートパンも流され、
よしおくんも流され、泳ぎます。
看板に「ぎゅうにゅうこぼすな」の文字。
出会った船の名前は「こぼすな」号。
船のおじさんには「ぎゅうにゅうを こぼしてしまった よしおくんじゃないか」と言われ。
よしおくんは、そのたびにドキッとします。
船のおじさんは
釣り竿でいろんなものを釣り上げますが、
最後に牛乳ビンを釣り上げ(しかも超巨大(〃艸〃))、
コルク栓をするのです。
そしてやっと、看板を見ても
よしおくんはドキッとしなくなり、
無事に牛乳は引いていくのです。
この絵本を子どもに読むと、
子どもはよしおくんになりきり、
よしおくんがドキッとするたびに、
ドキッとして。
大人でも、失敗をしてしまった時、
それを指摘されるとドキッとしちゃうこと、
ありますよね?
でも、牛乳を釣り上げることで、
失敗することがあっても
なんとかなるよ、大丈夫だよ、
というメッセージを受け取ります。
難しいことを書きましたが、
とにもかくにも面白くって、楽しい本!
牛乳が大量にこぼれるし、
「ぎゅうにゅうこぼすな」って、
めっちゃ巨大な看板だし。
船のおじさんは
魚を釣っても全然喜ばなくって、
牛乳ビン釣って、言ったセリフが
「ぎゅうにゅうやに なろうと おもいます」
(↑マジですかー!!)ですもん。
うまいなぁと思うのは、
文章には一言も
「ぎゅうにゅうがひいていきました」
という言葉がないこと。
絵で示すだけなんですよね。
引いた後にはミルクフラワー(白い花)が咲いていて
よしおくんの心の中を象徴するようです。
お話が楽しめるようになった幼児さんから小学生にも。
大人も一緒に楽しめるストーリー。
是非親子で楽しんでくださいね。
園や学校のおはなし会で読んでも楽しい本ですよ!
ps
こんなに面白いおはなしで、見たことある絵で・・・
だけど、及川賢治さんも竹内繭子さんも
私の記憶にない名前だなぁ・・・
と思っていたら。
このお二人、100%ORANGE(100パーセントオレンジ)というユニット名で
本を出されていました!!
100%ORANGEといえば!
我が家で息子&娘がベビーの頃に読んでいた本↓
ふねなのね (First Book Series)
我が家では「ふねなのね」と「おうちなのね」が特にお気に入りでした(*´▽`*)