ピーター・スピアー作・松川真弓 訳/評論社
土よう日のあさ、おかあさんが、おとうさんにいいました。
「いえのぬりかえ、いつやってくださるの?おねがいしたのは、
もう、なんか月もまえよ」
(中略)
このあとおこったことを、さいしょにおもいついたのが、だれだったのか、
わたしはしりません。ともかく、車庫には、ペンキがいっぱいあったのです。
こうしてお話は展開していきます。
絵本の主人公・子どもたちがペンキを塗っていくさまは、
本当にすごいとしか言いようがありません。
お家だけでなく、子どもたちもペンキだらけ、はしごも犬も猫も。
でも、パパやママを喜ばせようとしているだけで、悪気はありません。
最後の方に、子どもたちはちゃんとお片づけだってします。
「これでぜんぶやることはやった」
「うーん、すてきだ!おとうさんとおかあさん、かえってきたら、
きっとよろこぶね!」というセリフ。
そして、満足そうな子どもたちの顔!!!
(ちなみに近所の人たちの、驚きの表情も見逃せません(笑))
やりすぎでしょ、と大人はツッコミを入れたくなるかもしれません。
小学生の子に読むと、最初は
「うわー!!」「まじー?!」
そんな声も上がります。
しかし、次第に絵本の世界に入っていく子どもたち、
その子どもたちの目の輝きようと言ったら!
絵本の中で疑似体験をしているんですよね。
実際、こんなことされちゃあ困ります。
もしも、うちの子どもたちが
我が家をこんな風に塗ってしまったら、卒倒するでしょう。
でも。
これは、絵本の中。
想像の世界なんです。
そうやって想像の翼をのばして、
思いっきり楽しんでほしい。
そう思います。
お話が楽しめるようになった小さいお子さんから高学年にも。
我が家では幼稚園に入る前から楽しんでいました。
我が子たちの一番のお気に入りのページは
すっごい赤!
と言いながら、玄関ドアを赤く塗るページ。
赤くペタペタと手形がいっぱいなんです(≧▽≦)
それから、ピーター・スピアーさんの絵本は
どれも見返しがとっても楽しい♪
是非こちらも楽しんでくださいね。
ps
この絵本、私が我が子に絵本を読むようになってから、
「この絵本、最高!」って思った最初の絵本なんです。
我が子がお気に入りだったのも、もちろんなのですが、
わたし自身「ピッキーとポッキ―」以来の
ワクワク感を感じた絵本なんです(*´▽`*)
(「ピッキーとポッキー」に関しては、こちら)
私も主人公たちと一緒に色が塗りた~い!!