りんごです

(川端誠 著)文化出版局
ページをめくるたび、

「りんごです
りんごです
りんごです」、、、

こうやって書くと、文章は「りんごです」だけなの?!とツッコミを入れたくなる感じですが、
各ページに添えられている絵の発想がすばらしいのです!
ただのりんごの絵が描いてあるのではなく、
りんごの種から、芽が出て、花が咲き、実がなり、、、
そして大きなりんご、小さなりんごと、いろいろなりんご、
最後は切って、「いただきまーす」!
このイラストに何か感動すら覚えてしまいます。
川端誠さんの絵、色使いが温かみを持っていて、素晴らしいです。

息子くん、小さかった頃、この絵が楽しい様子で、
「タネだ」「芽が出た」「花さいた」、、、と一つ一つ教えてくれて、
「そうだね」とあいづちを打ちながら読んでいました。
まだお話できないベビーの頃はたくさんのりんごの絵のページで、
お口をもぐもぐさせていました。
3歳になる頃には、手を伸ばし、もぐもぐ、「おいしい!」。

すごく単純な文章の本ですが、本当に奥の深いいい本だなぁと思います。

そんなわけで、ベビーちゃんからの小さなお子さん向けの絵本。
「りんごです」の姉妹版に「バナナです」「いちごです 」もあり。
「バナナです」はいろんな動物さんがバナナをぱくっと食べています。
共に小さな本で、お泊りなどのお出かけにもぴったりです。