ピン・ポン・バス

(竹下 文子 作・鈴木 まもる 絵)偕成社 オススメ度★★★★★

「ピン ポン」とボタンを押すから、「ピン・ポン・バス」。
バスが、駅前から出発して、終点までのいろいろな風景を描いている本。
スーパーの前、学校の前、病院の前、、、 忘れ物をした人に荷物を渡したり、
いつもバスに手を振る男の子の家の前で、スピードを落としたり、、、
あたたかい文章の竹下文子さんと、車なのにあたたかい絵の鈴木まもるさんの最高のコンビ!
最後のページにバスの運転席の絵とその名前(ハンドルとか、メーターとか)があるのが心にくいです。

どのページにもバスや車が出てきて、車好きの子どもにはたまらない一冊です。
息子が2歳過ぎの頃から読んでいてちょっと長いんじゃないかと思っていましたが、
よく聞いていました。一人遊びの中で、「ピンポン」と言って、
親としては成長したなぁと思いニンマリでした(*´▽`*)

息子にとって、特にお気に入りのシーンがあるように思わないのですが、
小さいころ何度も「読んで」と言ってきました。
読んでいてやさしい気持ちになれるので、楽しく読んでいたのを思い出します。

この本の最後の文章、「ゆうぐれの みちを はしっていくバスに、あかりが ぱっと つきました」
ここを読むたびに、なんだかあたたかい充実感を感じずにはいられません。
この本にであう子どもたちが、この気持ちを感じてくれるといいなと思います。

2、3歳くらいから入学前の小さな子どもたちに。
車、バスの本だけど、バス(運転手さん)を通じて人の交流があり、
だから、あたたかい気持ちになれる本なのでしょうね。