(谷川俊太郎 文・広瀬弦 絵/クレヨンハウス)オススメ度★★★★★
この本には大変思い入れがあります。
息子くんが3か月の時から絵本を読んでいたのですが、 彼はどんな本を読んでも無表情だったんです。
どんな本でも、ただ黙ってじーーーーーーっと見ているだけ。
そんな息子が7か月の時、 「まり」を読んだのですが、
それまで無表情だった彼が、声をあげて笑ったのです!!!
おもしろいくらいに声をあげて。
「どこかおかしくなってしまったのではないか?!」と心配したほど。
子育てに疲れていた私にとって、それは衝撃的でした。
さて、どんな本かというと。
まり
ころん
ころころ
ころころころころ
ぽとーん・・・・
詩人・谷川俊太郎さんの文章に
広瀬弦さんのシンプルだけどあたたかいイラストの絵本です。
色づかいがカラフルだけど、派手ではなくて、とてもあたたかな感じの 擬音の本です。
擬音の本、 「どう読んだらいいのかわからない」というお悩みをたまに聞くのですが、
何も考えず、ただ読むだけでいいんですよ~(*´▽`*)
どんな本でもそうですが、声を作る必要はありませんから~。
また、この本は擬音の本ですが、 まりの動きに合わせた擬音、 ストーリーになっているので、
読みやすいです。 何より、ベビーちゃんはこの本が大好き!!
カラフルな色彩、楽しい音。
さながら、まりの大冒険!!
最後に、 赤ちゃんの本ですが、大人ならではの見方をご紹介しますね。
この「まり」を自分自身だと思って読んでみてください。
どうでしょうか?
転がったり、はねたり、打たれたり、沈んだり。
でも、また浮き上がり、いろんなことがあるけど人生は続いていく・・・。
まさに人生そのもの!
息子が小学校を卒業するころ、それに気が付き、(←12年かかりました(笑))
私はこの本の奥深さに本当に本当に、手足が震えました。
当時、すぐに息子にシェアし、二人で「おおーーー!」。
そんな思い出もあります(*´▽`*)
余談ですが、 谷川俊太郎さんは「100万回生きたねこ」の佐野洋子さんと
ご結婚されていた時期がありました。
この本の絵を描かれた広瀬弦さんは佐野洋子さんの実の息子さん。
広瀬弦さんと谷川俊太郎さんとの間には、血のつながりはないのですが、
親子だった時期があるそうですよ。