なつのいちにち
はたこうしろう・作/偕成社

夏の息吹が、息づかいが、絵本からあふれ出す!!!
凄い絵本ですっ!!

おはなしは少年がクワガタムシを捕まえに行くという話なんですが、
いや、「ただ捕まえる、それだけ」だなんて、そんなこと言っちゃあいけませんっ!

田舎の田んぼ道、神社の階段、青い青い空、
蝉の声、渓流の水しぶき、夕立、草のかおり、、、
はたこうしろうさんの鮮やかな色、絵の構図が、
まるでそこにいるかのような感覚になります。

現代の子どもたち、なかなかこんな経験をすることはあまりないかもしれません。

わたし自身もこんな経験はありませんが、
いろんな経験を組み合わせて、ああ、きっとこんな感じ・・・!
そんな風に感じることができます。
我が家の子どもたちも、然りでした。

文章は短いです。
でも、絵がすべて語ってくれます。

小さな子どもも、小学生も、
そして、大人にも。
本当に素晴らしい夏の絵本。
是非親子で楽しんでほしいと思います。