もっとおおきな たいほうを (こどものとも絵本)(二見正直 作/福音館書店)

王様は先祖代々伝わる大砲がお気に入り。
撃ってみたくて仕方ないのですが、
戦争がなかったので撃てません。
でもある時、
キツネが勝手に川の魚を取っていると聞いて、
大砲を撃つのです。
するとキツネは、
王様の大砲よりももっと大きな大砲を持ってくるではありませんか!!
さあ、王様とキツネの大砲比べが始まります…

エスカレートしていく大砲比べ。
どんどん大きな大砲を持ってくるキツネに、
王様は「大きさ」で勝負してもダメだ!と
形の面白さとか、派手さとか違うところで勝負しようとします。
ページをめくるたびにとても面白く、
園や小学校で読むと子どもたちの笑い声が聞こえてきます。

王様や家来たちの表情が面白い!
対してキツネたちは結構落ち着いてる(笑)

そして、面白いだけの話ではなく、実は奥が深いです。
争うって何だろう。
競争社会への皮肉。
そんなことを考えさせられます。

幼児から低学年は単純にお話を楽しめますし、
高学年~大人はもう一歩深く感じることができると思います。

なによりも、この絵本、ラストがいいんですよ~(*´▽`*)
無駄なものを作ってしまったと後悔する王様ですが、
捨てるのももったいないので、
半分に割ってお風呂にするんです(*´▽`*)

このほのぼの感!!

「戦争」とか「大砲」とか、そんなワードの入っている絵本で
我が子に初めて読んだ時は、
どうなんだろう?と思いながら読み進めましたが、
このエンディング!!

絵本って、いいですねぇ(*´▽`*)

絵本の裏表紙までしっかり楽しんでくださいね。

もっとおおきなたいほうを
↑我が家はハードカバー化前の「こどものとも」版で楽しんでいました。
かなりボロボロですが、この状態で小学校や園でも読んでます~(;^ω^)